総合芸術としての映画
芸術と音楽を統合しようという試みは、それこそ何度も試みられてきました。パウル・クレーやジョン・ケージなどが、独自のアプローチで両者の融合へと挑戦してきたのです。しかし実は私たちの身近でも、両者の統合を見ることができます。そうです、それは娯楽の王様、映画の中に見ることができるのです。
音楽と映像が一体となり名作が生まれる
映画は娯楽として発展してきましたが、一方で総合芸術としての面も持ち合わせています。たとえば、素晴らしい映画のクライマックスで、その場面を更に盛り上げることとなる完璧にフィットした音楽を聴いたことはないでしょうか?映像単体でも音楽単体でも得られない特別な感情を、両者が完璧に融合することにより初めて引き起こすことが可能となるのです。